「マインド・ツリー」とは、地球上のすべての人々の心のなかにやどっている<心の樹>のことです。「マインド・ツリー」は、”樹勢”のように、心の成長をうながします。多くの偉人たちは、自身と樹木とのかかわりを感じとってきました。イエス・キリストは、「わたしはまことの葡萄の木である」と語り、ブッダも聖なる森の中で生まれ、肉体を離れる時、沙羅双樹の森に入りました。そしてケルトなど、世界各地にある世界樹、宇宙樹の物語の数々。日本の深い森、神域に生える聖なる樹木。わたしたちはなぜ、森に、あるいは一本の樹に何かを感じるのでしょう。わたしたちの内なる心が映し出されるのでしょうか。一本として同じ姿・形をしたもののない樹木。それはわたしたちの、誰もの木霊(こだま)なのでしょうか。生命学者の三木成男氏は、人間は実際的にも、動物的要素と植物的要素から織りなっていると、語りました。(比喩ではなく、血管の構造や細胞群は、植物をつくりあげている組織が、柔構造となって身体化されたものという)このことは、肉体的に、わたしたちは「植物」を裡に宿した生命体だということを告げています。 |
それではまず入口として、皆さんそれぞれに気になる小説家やミュージシャン、アーティストや映画監督の「マインド・ツリー」をチェックしてみて下さい。むかしから好きだった人、作品くらいしか知らなかった人であっても、急速に、より深く濃く理解が届くようになり、その人の心に寄り添うようになる自分に気づくことになるとおもいます。「マインド・ツリー的読書」をはじめて、はじめてその人物や、作品・業績がしっかり<わかる>ようになったケースも沢山とどきはじめています。その理解の方法が得られれば、あとはご自身で、自分が最も気になっている人々の『伝記』や『自伝』にあたっていくだけです。それが第二のステップです。そして気づけば、第三のステップとして、頭の片隅でみずからの(あるいは子供のある方は子供の)「マインド・ツリー」の姿をイメージしはじめるとおもいます。それは自身の(そして子供たちの)「心の樹」を見つめることであり、沢山の光を浴び、困難さと挫折の節にまみれつつ自然(じねん)の内なるエネルギーを解放させつつ近い将来、自身が<向かう場所>に、みずから気づくことにつながると思うのです。
Art Bird Books 加藤正樹
|