Harry Callahan ♞ ハリー・キャラハンの写真集
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ハリー・キャラハンの写真集
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ハリー・キャラハンが写真集をだすのはすべて50歳を過ぎてからのことで、人気のある『Water's edge』や『H.Callahan : Color』はともに1980年に刊行、キャラハンは68歳になっていた。妻の写真集の名作『エレノア』はさらにそれから4年後、キャラハンは72歳だった。『Water's edge』は、大判でなかなかに渋い写真集で、カラーできらびやかな海や波、海辺の写真が多く出版される今日、シックな海辺の写真はもはや異色にすら感じられる。『Water's edge』は、1990年初頭から安めのものはなかなか手に入らない状況であったので($150〜$200が相場だった)当店も2回程しか扱っていない。『H.Callahan : Color』はそれよりも弱冠安く出回っていたので取扱い回数は数倍多かった。『エレノア』の初版はこれまでに30冊程扱ったが、初期には5000円代、最近は状態にもよるが7000円代でキャラハンのなかでは有名な割には買いやすいレベルのものだろう。もっとも海外の専門店では初版であればもっと高く扱われることも多い。2007年にその拡大復刻版(160ページ)が刊行されたこともあり今の時点では比較的価格は堅実さを維持している。キャラハンの写真で、興味深いのは初期にアンセル・アダムスに大きく影響されるが、アダムスのように崇高な大自然に向かうのではなく(当初は風景写真が多かったが)、街のストリートや路上を歩く人々、そして小さな自然ともいえる雑草や近隣の樹木など、また妻にレンズが向かったことである。その樹木と妻が多重露光され、小さな自然はアブストラクトに写され、モホイ-ナジのニューバウハウスの影響のなか、がらりと作風を変化させていった。
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