Mark Borthwick ♞ マーク・ボスウィックの写真集

 

 

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マーク・ボスウィックは21世紀をターンにした頃からオールタイムで人気があるため、新刊書以外は世界中でニーズとサプライにかなり差がある状況が続いています。それだけ人気があるのもかかわらずインタビューのコーナーで彼の言葉を読んでみるとわかるのはこれまた自然な立ち位置というか、90年代にどうしたら自身のスタイルを生み出せるか悪戦苦闘(こういう時期もあったようで。でも多分子供もすでにいる身、自然な悪戦苦闘という感じか?)してきた時期が長いだけ、プラスとマイナスのあの三輪明宏の法則(?)から、いまはどう転がってもプラスなのだ。ぬるさが自然さとなり、気のりしないが片意地はらない、粋にみえる。写真がまったく熱くならないのも、写真集『Borthwick Mark: All Events Are Even』のタイトルのように、クッキングも、書くことも、描くことも、演奏も、気にいった植物を置くことだって、All Events Are Even、すべてのイベントはイーブン、同じなのさ、というところからくるのだろう。すべてのイヴェントに対してニュートラルなスタンスというか感覚は、これは確かにユルゲン・テラーやティルマンスにはない。森山大道だって写真の中での被写体の”等価”であって、あくまで写真のセオリーのなかの方法論の問題なのだ。私の知り合いの若い者にも、ある日ギターを演奏し、次の日カレーをつくり、次の日にフリーマーケットで出店し、その翌日彼女と浅草までサイクリングし、また次の日お婆ちゃんを見舞い、その次の日写真集をあれこれ見て、とすべてのイヴェントはボスウィックのようにAll Events Are Evenという感じなのだ。しかもそうした若者は彼だけにかぎらず20代、30代にものすごく多く、肉食系の女性からは植物系男子と呼ばれる類とある部分重なるかもしれない(イコールじゃありません)。いっけん生活の筋がとおってない、あんたは何やってんの?と女性陣は食って!かからずに、少し遠くから彼をとりまく風景を眺めてみることです。きっと彼の中にあなたの好きなマーク・ボスウィックを発見するとおもうのです。だからボスウィックだ、ボスウィックだともう騒がずに、デモクラティック・ピクチャーの時代には、誰もがボスウィックなわけはないけど、ボスウィックとニアイコールな部分が多分にあるということなのです。写真集が高ければ、自分で撮ればいいということなのです(ちょっと違うか?)。で、自分でつくった作品集に『All Events including Borthwick's Pictures are Even』としてしまえばいいってことです。ボスウィックに恩返しするのです。話が脱線してしまいました。さて年に20回位問い合わせがあるボスウィックの『Synthetic Energies』(by シナジー幾何学)ですが、ここ3、4年は相当に入手困難になってます。その少し前なら1万円前後でなんとかなってましたが(またそれ以前なら7500円以下でトータル30回程扱いましたが)、このご時世そうはいかなくなりました。かなりの部数が海外にも流出しアマゾンでもみられるように$300は最低でもする状況のようです。国内で帯なしで15.000円以下であったら買いという感じでしょうか。帯付きFine Copyでもし目にすればお財布と相談しずに購入手続きに入りましょう。20.000円前後でも相談者はいなくても自決しましょう。それが2009年夏の現実です。
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